弱者の理論

場所と空間、重力とポップカルチャー。


只今、アーカイブ更新中…

近況 ―スガシカオのライブに行ってきました―

雑記にタイトルを付ける必要もない気がするので、こんな感じで書きましょうか。新しくブログを開設した手前、どんどん記事も増やしていきたいですからね。書きたいことだけ書いて、適当な場所で終わります。あしからず。

 

先日、スガシカオのライブを観に恵比寿Liquid Roomまで行ってきました。その模様はUSTREAM中継もされていたそうで。ご覧になった方はいらっしゃるのでしょうか。前方のブロックの少し後ろの方でずっと観てました。

SugarlessII

SugarlessII

 

薄々気づいてはいたのですが、スガシカオを聴く層っていうのは僕(21歳)よりも少し上くらいの女性が多いんですね。ライブまで行ったらまた別の客層かなあと思ったらそんなことは無かったです。

ここで注目すべきなのは、ライブ会場がライブハウス(ほぼ全員立ち見)であって、ホール(座席あり)の会場では無いってことですかね。スガシカオも以前は大人数のバンド(The Family Sugar)を組んでホールを中心に ライブをやっていたのですが、数年前にそのバンドを解散し、新しいライブ用のバンドを編成した。それが僕が見に行った”FUNK FIRE”というバンドらしいです。

もう少しわかりやすく言うと、以前のバンドの演奏の中心はキーボード(森俊之さん)で、現在のバンドの演奏の中心はギター(田中義人さん)だと考えていただければ間違いはないかと。僕の主観ですけどね。

新バンドの方はホールでのライブをほとんどしないで、活動の場所はもっぱらライブハウス。で、バラードは全く演奏しない、という。購入したチケットにも書いてありますからね、『このツアーはオールスタンディング・ノーバラードの公演となります』って。つまり超攻撃的なバンドだと思っておいてください。 

映像あった。こんなバンドです。 これじゃあわかり辛いかなあ。

 

ちょっと前にこの新しい方のバンドのライブ映像をDVDで見ましてね。これが楽しいこと楽しいこと。

The Family Sugarは比較的大人しくしっかりと演奏を聴くバンドだったのですが、Funk Fireはそんなことはない。スガさんも叫んでばっかだし、ギターも弾きまくるし。あと、The Family Sugarスガシカオとバックバンド、という形が強かった気がしますね。スガシカオを押し出すために編成されたバンド。逆に言えばスガシカオ以外のバンドメンバーが比較的大人しい。これと比較してFunk Fireはバンドメンバーが相当強い。ひょっとしたら中心にいるべきスガシカオを食ってしまうんでないかってくらい強い。

さっきと同じような比較をすると、The Family Sugarの中心にあったのは歌、Funk Fireの中心にあるのは演奏、とでも言いましょうか。こんな感じで伝わったら嬉しいですね。

個人的には大人しく聴くコンサートよりも身体が動かせるようなライブが好きなので、僕の嗜好にFunk Fireが合ったんでしょうね。で、このバンドのライブを一度は見に行きたいと思っていたのが、ようやくかなった訳です。

 

 

で、実際にライブに行ってきたわけですが、非常に楽しかったです。いや本当に。

恐らく40手前のお姉さま方がライブハウス前方で踊っていることよりも驚いたのが、ライブでの煽り方もいいんだろうけど、スガシカオの曲ってみんなで歌うような曲だったんだねってことですかね。

 これはいつか書こうと思っていることなんですけど、いわゆるJポップの曲がいかにして大合唱できるようなみんなのうたになるのかな、っていうのが僕の中で大きな問題としてあるんですよ。

以前ミスチルのスタジアムのライブに行ったことがありまして。そこで毎回問題になるのが「後ろの人が歌っててうるさかった!」っていう。ライブに行って、演奏に合わせて歌うのって気持ちいいけど、じっくり聴きたい人の邪魔になるんだよね。で、ミスチルレベルになるとその問題が結構持ち上がっているみたいなんですよね。で、”ミスチルの歌はどうしてみんなで歌えないのか!?”ってことについて自分でいろいろ考察しているんです。その模様はまとまったらここで書かせていただきますね。

で、意外や意外、スガシカオの曲はライブハウスで大合唱が起きるんですよね。他の若手ロックバンドのライブに行ってもそこまでの大合唱は見たことが無いってレベルで大合唱が起きるんです。

 

そこで、スガシカオが凄いところの一つとして、ファンクをただやるのではなく、Jポップって枠の中でファンクをやっていることにあるんじゃないかと考えたわけです。

例えばいわゆるAメロとかBメロがどれだけ切迫したメロディーでごちゃごちゃしていても、その全てをサビでは強引にポップに持っていくところとか。昨日のライブで一番顕著だったのは『ドキドキしちゃう』でしょうか。音源はこちらです。これをファーストアルバムでやってるってすごいよね。

この切迫からの解放っていうのをさらっとやっちゃうんですよね、スガシカオ。で、そのサビのメロディーは比較的単純なものですから、まあ歌える歌える。スタンディングでみんなが「夢のよーにー♪」って歌ってるのはなかなか壮観でした。僕も歌ってました。

他にも切迫からの解放をやっている曲はコノユビトマレフォノスコープあたりでしょうか。

僕もドファンクな曲よりはこっちの方が好きで、特に『ドキドキしちゃう』は常日頃ヘビロテで聴いているので生で聴けたのは嬉しい限りです。

 

あと印象に残ったのはホーンセクション。以前からゲストで若手ファンクのホーンセクション(名前忘れた)が登場するとは聞いていたのですが、どうもワンマンでメインのバンド以外が出てくることに不満がありましてね。でも実際に見たらもう土下座モノでした。実際にスガシカオの音源でもホーンはたくさん使われているし、今まで少人数編成のライブでは演奏できなかった曲がものすごく派手に聴こえました。いやあ、今回だけと言わず、是非また次回もサポートで参加していただきたいですね。手のひらを返さざるを得ないです、あれは。

 

今まで散々ベタ誉めしてますけど、まあちょーっとばかり不満なこともありますよ。でもそれは一ファンとしてのエゴでしかないような気もするので書くのはやめておきますね。あれやってほしかったー、とかそんなレベルです。あとは前に立っていた人がポニテを振り回すから顔に当たりまくったこととか。ポニテの人は後ろに当たり判定が広いのを気にしてほしいね。

 

いやー、40前後のおじさん達のライブで大笑いするとは思いませんでしたよ。そんなバカなノリもありつつ、非常に楽しい時間を過ごしてきたわけです。また秋にもツアーをやるそうなので、その時にもぜひ参加したいですね。

 

 

長くなってしまいましたが、ここまで読んでいる人はいるのでしょうか? ではもう晩いので。おやすみなさいー